紫外線を浴びるとシワやたるみができる肌のメカニズム

紫外線を浴びるとメラニン色素が精製されて、シミの原因となることはよく知られていますね。
でも、シワの原因にもなることは知っていますか?
大雑把な表現ですが、肌は二重構造になっていて真皮と、その上をおおう表皮とががあります。
表皮は約0.3mmと大変薄いもので、常に新しい細胞が生み出され、空気や水はもちろん、花粉やホコリなどの外的な刺激から肌を守る大切な役割を果たしています。
一方真皮は、2~3mmという厚みがあり、からだを守るクッションの役割を果たすと同時に、 肌にうるおいや弾力を与えます。
真皮はコラーゲンやエラスチンなどの繊維と、その繊維の間をプロテオグリカンというヒアルロン酸などで構成されるゼリー状のタンパク質が満たしています。
ここでコラーゲンが登場しましたね。
よく耳にするコラーゲンは、真皮の約70%を占めている繊維状のタンパク質です。
エラスチンも同じように繊維状のタンパク質ですが、コラーゲンを支え、より弾力をもたらすように助けています。
肌のターンオーバーの説明のときに、表皮の細胞が生まれ変わっていることを書きましたね。
実は、真皮にもターンオーバーが存在しています。
コラーゲンやエラスチンは、真皮に存在する線維芽細胞という細胞によって作り出されています。
線維芽細胞が正常に機能していれば、コラーゲンやエラスチンは表皮の細胞と同じように、約1ヶ月かけて新しいものが生成され入れ替わります。
これを、真皮のターンオーバーと言います。
この真皮のターンオーバーが正常に行われていれば、肌はいつまでも弾力性を失うことはありません。
ところが、線維芽細胞は、紫外線を浴びるとダメージを受けると働きが悪くなってしまいます。
コラーゲンは新しいものと入れ替わるために、コラゲナーゼという酵素によって分解されるのですが、紫外線は、コラゲナーゼそのものも活性化してしまいます。
エラスチンに関しても同様のことが起こります。
そのために、コラーゲンやエラスチンの分解速度は早まり、産出速度は遅くなってしまうために、肌は弾力を失います。
これが、紫外線がシワやたるみの原因となる理由です。
対策としては、UVケアをしっかりすることと、線維芽細胞を活性化するスキンケアを使うことが必要です。
アヤナスに含まれるCVアルギネートは、コラーゲンの精製を促進する作用で注目されている成分です。